2009.12.01
今から十数年前、右も左もわからずDTPを始めた頃、使用するフォントは、和文は「新ゴ」英文は「Helvetica」でした。
先輩から取りあえずそれで組めば間違いないといわれていたからですが。
当時、モリサワのフォントはアウトラインがとれずポストスクリプトプリンタにフォントをインストールしないとプリント出力ができない、製版もしていたのでイメージセッター用の高解像度用フォントが必要などがあり、Macで使用するフォントは今とは考えられないほど選択肢が少なかったのを覚えています。
でっ、取りあえず使い続けると「新ゴ+Helvetica」の組み合わせは見た目の相性がよく文字組みのバランスがよかったのでよく使用していました。
もともと「新ゴ」は「Helvetica」に合わせて開発されたらしい(写植を知っている人はパクリ疑惑を言っていましたが)のでバランスがいいのは当然でしょうか?
その後、「ゴシックMB101」の美しさに影響され「見出しゴ」「太ゴ」「中ゴ」の和文も使いましたが、英文フォントは取りあえず「Helvetica」で始めるのがDTPからWEBデザインをするようになっても変わらず、なくてはならないフォントです。
「Helvetica」は、世界中の企業ロゴによく採用されるフォントです。無機質なスタイルであまり主張しないプロポーションなので何気なく使われることが多いと思います。見渡せばかならず目に付く「Helvetica」ですが、誕生から50周年になるそうで、ドキュメンタリー映画が作られています。
「ヘルベチカ ~世界を魅了する書体~」というDVDです。誕生から現在にいたるまで世界中でどのように広まっていったのかを描いたドキュメントです。世界の著名グラフィックデザイナー達が寄ってたがって「Helvetica」を大絶賛する3時間近い濃い内容になっています。「Helvetica」が好きな人にはお勧めです。
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